突発性大腿骨頭壊死症になったアレコレ

突発性大腿骨頭壊死症と診断されてから治療中ですが、体験談などが非常に少ないので、少しでも同じ病気に罹った人の助けになればと思い、メモを残しておきます。

手術当日(入院3日目)

 

手術は朝一番の9時半からということで、手術6時間前から水分は禁止に。

きっちり午前2時56分に目が覚めて、ギリギリで最後のお茶を飲みます。

喉が渇いていたわけではないけれど、もう飲んだらあかんでって言われると飲んどかなあかん気になるやつです。

その後もう一度寝直してすぐ、午前6時から点滴開始。

少しぼんやりした後、手術着に着替えたり、血栓予防のストッキングを履かせてもらったりしてその時が来るのを待ちます。

 

9時半になっても誰も来ないので急に不安になる。

 

15分遅れ程度で看護師さんが。

手術室には歩いていくのかと思いきや、ストレッチャーに乗せられました。

最後に自前の足との最後の別れをするつもりだったので拍子抜けです。

別れをしてどうするんやって話やけど、なんか親からもらった自前の骨をなくすわけやから意味もなくしんみりします。

 

手術室の前で妻と面会。2日ぶり。普段2週間とか会わないことも平気であるくせに妙に嬉しい。二言三言喋って人生初の手術室に入室。

 

手術をしてくださる大学病院の先生がいらっしゃり、調子どう?くらいの軽さで声掛けされる。調子多分悪いと思うけど、ノリよく「いいです」と返事しないといけない空気。

 

麻酔のマスクをつけられる。あぁ俺これで眠るんやって感じ。

 

 

そして気づいたら処置室?のベッドに。

気管挿管の管が入ってることがありますとか言われていたけど、そんなこともなくて、これは本当に助かりました。

目覚めた時に口になんか入ってたら生きてゆけない。

鼻にはよく見るチューブが付いている。

触って確かめたわけじゃないけど、感覚であの尿道カテーテルが挿入されていることを感知。

不快といえば不快です。

が、そんなことよりも足が痛い。ただ足が痛い。

おそらく切開したであろう傷口も痛いけど、それ以上に足のかかとが痛い!

当然ながら足が全く動かせないので、床ずれになっているのか、血流が溜まってるのか詳しいことは全くわからないけれど、かかとが痛い。

両足のかかとが痛いので右足は位置を少しずらすことで回避できるものの、肝心の左足はなんともできず。グッパしたり、少しだけ外向き内向きに回転させることで多少緩和させることが限界。ちなみにこの痛みは術後3日間くらい悩まされることになります。

 

そしてそして、究極に乾燥した室内のおかげで、口内がバッサバサ。

様子を見に来てくれた看護師さんが枕元にコップを置いてくれたので、ストローで水分を取りますが、ちょっとやそっとの水分では如何しようも無い渇きと乾き。

 

時計がないので、手術後どれくらい時間が経っているのか、今何時なのかがわからない。窓もない部屋のようなので、外の様子から伺うこともできません。

 

暗闇の中、じっと痛みに耐えている時間。

しかもそれが後どれくらい続くのかもわからない。

 

少し寝ては起きてを繰り返し、この少しが時計がないので本当に少しなのかそこそこ時間が経っているのかもわからず、思い出したように水を飲み、痛みに耐える。

 

あまりにも辛いので看護師さんに「後どれくらいですか?」と聞くも、口内に水分がなさすぎてちゃんと発声できていなかったようで無視されました。無視ではないか。

 

しばらくしてからようやく聞くと朝の6時ですと。

 

日付がいつの間にか変わっていたようなので次の日記に続けます。

 

断言しますが、手術よりもリハビリよりも今回の一連の入院の中で、まさしくこの処置室の中にいる時間が一番辛かったです。