突発性大腿骨頭壊死症になったアレコレ

突発性大腿骨頭壊死症と診断されてから治療中ですが、体験談などが非常に少ないので、少しでも同じ病気に罹った人の助けになればと思い、メモを残しておきます。

術後17日目(入院20日目)

今日は朝から装具担当の方が見えて、足の長さを調整するためのインソールを作りましょうと言ってくださいました。

 

昨夜、大学病院の先生は市販の中敷でいいよと仰っていましたが、そこにたまたまいた入院先の主治医の先生が手配してくださったようです。

 

でも明日退院ですよ?

 

今日の夕方にはできます!

 

なんと頼もしい…

早速足型をとっていただきます。

 

明日退院だというのに今日も予定のリハビリ以外は特にすることがなく。

 

リハビリはインソールができてからの方がいいだろうということで、いつもは午後すぐだったのが夕方に移動になりました。

 

たっぷり時間が空いたので、セールになっていたスマホドラクエ6を遊びながら時間が過ぎるのを待ちます。

 

で、夕方になるとインソールが出来上がってきました。

とある有名スポーツブランドのロゴが印刷されていて、こんなのも売っているんやと感動していたら、

「僕が勝手に印刷しておきました!」

世界に一つだけの私の足型のインソールがただのバッタもんになった瞬間でした。

 

気を取り直して実際に使用してみると、なんということでしょう、自分でも体のバランスが取れて真っ直ぐ直立できているのがわかります。

 

そのまま杖をついて歩行。

 

膝の痛みがあるので、そこまで綺麗に歩けているわけではないですが、歩きやすさが全然違う。

リハビリ担当の先生にも見ていただいて、かなり良くなっていると意見をいただきました。

 

このインソールは一つしかないので、外履き用に使います。

紐靴などは紐を結べる自信が全くないので、紐なしのスリッポンタイプのスニーカーをネット注文。

 

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家の中用にはスリッパに市販の中敷を仕込もうと思っています。

 

その後のリハビリでは普段の筋トレに加えて、自宅に戻ってから筋力がついてきたらやって欲しいということでハード目のリハビリ方法や、自宅でできる他の筋トレなどを教えていただきました。

 

リハビリも今日が最後です。

担当の先生は10歳も年下の先生でしたが、大変お世話になりました。

 

いよいよ明日は退院です。

 

術後16日目(入院19日目)

今日はお風呂の入り方などの指導を受けました。

 

退院に向けて、生活動作について色々教えていただきます。

 

人工股関節の手術を受けた人全員が一番気にすることはやはり脱臼。

パーセンテージでいえば確率は低いそうですが、起こるときは起こるし、激痛だそうで、足をどれだけ曲げてもいいかは念入りに頭に叩き込んでおかないといけません。

というのも、脱臼を気にするあまり、足を使わないようになってしまうとそれこそ本末転倒というか、せっかく手術をして痛みも取れて動けるようになったのに意味がないんですよね。

 

もちろん、生活していく上で予期しない動きなどは色々出てくると思いますが、絶対にやったらいけない動作だけでも把握しておかないといけません。

 

そして退院2日前にして重大な問題が発覚しまして。

 

大学病院の先生が診察にきてくれたのですが、歩いてみて、と言われ廊下を歩いたところ、歩き方がおかしいと。

 

左足が外に向かってしまっている、というんですね。

これはリハビリの先生や看護師さんにも散々言われていたことです。

その度に、膝が痛くて、と言ってきました。そうであると思っていました。

 

先生に、真っ直ぐ立ってみて、と言われ立ってみると体が傾いていると言われます。

私は真っ直ぐに立っているつもりです。

 

先生に姿勢を矯正され、これで真っ直ぐだよと言われましたが、当の私はなんだか右足がちょっと浮いてる気がしたのです。感覚ですが、1cmにも満たない5mmくらい。

 

それを告げると、「長さがちょっと違うのかもしれない」とのこと。

以前リハビリの先生に、人工関節に変えた人あるあるで、骨頭壊死により潰れていた分傾いてしまっていたのが手術により元の長さに戻ったため足が長くなった気がすることがある、という話をしていましたが、気のせいでもなんでもなくガチでちょっと長くなっている可能性がある。

 

ただそう考えれば、色々と辻褄があってきます。

 

左足だけ若干長いせいで、歩行時に左足が外側にでる。

歩行時の姿勢が悪いので負荷が膝にかかる。

膝が痛いので余計足を曲げずに棒のように使うので結果外側に出る。

 

悪循環です。

 

え、これもしかして再手術とかせなあかんやつ!?

 

と内心ドギマギしましたが、先生は「右足に中敷入れよっか」と。

 

あ、それでいいんや…

 

で、ちょっと速く歩いてみて、とのことで、膝下の痛みはこの際無視して早歩きしてみると、かなりマシな歩き方になりました。なったそうです。

めっちゃ痛いですけど。

 

というわけで、退院後はシューズに中敷を入れて歩くことになりそうです。

装具みたいなしっかりしたやつでなくて、とりあえず市販のものを試してみる予定です。

 

 

術後12〜13日目(入院15~16日目)

リハビリの先生がお休みなので特にすることもなし。

 

杖をついてトイレにいき、多少の自主トレをするくらいです。

 

背中のピリピリした痛みですが、湿布を貼ってもなんら変わりなかったのですが、

 

「ラジオ体操第一」

 

をすると治りました。

 

初めてあの椅子に座ったバージョンの奴をやりました。

 

素直に効果すごいと思います。

 

 

術後11日目(入院14日目)

昨日に引き続き、杖を使った歩行の練習をしました。

 

歩行だけの予定でしたが、「はよ退院したいから巻きでやってほしい」というリクエストに応えていただき、杖で階段を昇降する練習も。

 

足的には難しくないんですが、杖で踏ん張る為に右腕の腕力を使い、すぐに疲れてしまいます。

 

腕の筋トレもしなきゃなぁ、というか全身の筋トレをしなきゃなぁと強く思う次第。

 

今日から杖使って一人で動いていいよ、という許可が出ましたので、トイレなども看護師さんをわざわざ呼びつけることなく一人で行きます。

 

お仕事だから全然構わないとは思うんですけど、やはり患者の立場からすると忙しそうに働いてらっしゃる看護師さんをトイレの度に呼びつけるというのは心苦しいというか、ストレスになるもので、それからの解放は素直に嬉しいものです。

 

リハビリの先生が明日から3日間お休みになられるとのことで、私も3日間お休み。

 

自主トレをするべきか、筋肉痛を回復させるべく安静にすべきか。

 

なぜかこの頃、足だけじゃなく背中の肩甲骨の真ん中あたりもピリピリするようになってきまして、これがまた不快です。

 

あ、今日は術後初めてのシャワー浴でした。

 

見知らぬおじいちゃんと二人でセットにして入れられました。

 

流石にまだこの年では若い看護師さんに全裸をさらけ出すことにはかなり羞恥心があるのですが、確実に看護師さんはなんとも思っていないでしょうし、そもそもおじいちゃんの方はさっぱり全身コースなのに私は背中と足だけ洗ってもらって後はセルフサービスです。

 

久しぶりの入浴とあって、自分が気になるところを自分でしっかり洗えるのは嬉しい。

シャンプーも2回させてもらえたのでさっぱりです。

 

やっと弾性ストッキングも脱ぐことができました。

入院中、足の爪が伸びて引っかかり不快だったのがスッキリしました。

それにしても足の爪ってどうやって切ればいいんでしょうか。

術後10日目(入院13日目)

今日は抜糸の日です。

 

前日に聞いて驚いたのですが、今は糸って使ってないそうです。

それは上から触った感じなんとなく感づいていたのですが、ホチキス的なヤツを使っているんだろうと思っていたら、それも使っていないんだとか。

 

じゃあどうやって傷口塞いでるの?

 

テープで止めてるだけらしいです。

なんか医学の進歩って感じですよね。

このテープ一つとっても、昔では実現できなかった素材とか技術があるんでしょう。

 

なもんで、抜糸と言ってもテープを剥がすだけ。

傷口をチョンチョンと消毒してもらって終わりです。

「若いから傷の治り綺麗やし早いわ!」

らしいです。

 

そんな若くはないはずですが、病棟の他の方は白髪の人しか見たことがないので、若いのかもしれません。

 

シャワー浴も予定表よりは1週間弱早めにOKが出ました。

 

その後、昼食を経てリハビリ。

いつもと同じように筋トレを経てから杖の練習。

さらに足にお守りをつけて前後に振る筋トレも追加です。

 

実はベッドサイドに座ったりしていると、どうもお尻が痛いんです。

痛みの種類は違えど、痛いところは手術前と同じ。

これはどうしたことかな、と聞いてみると、お尻の筋肉が薄くなっているため圧痛を感じているということでした。

 

触り比べると、確かに左右のお尻の厚みが違います。

 

お尻の筋肉のリハビリ方法をネットで調べて、自主トレを入れていきます。

ただ病室のベッドは柔らかいので、反発力がありますから自主トレしていても効果があるのか疑問です。

実はリハビリは午後からのパターンなので、同じメニューを午前中にやっていたりするのですが、はるかに簡単にできてしまう。

家に帰ってからも筋トレはしなきゃいけないのに、ベッドでやると効果が出ないのであれば、ヨガマットなど敷いて床でやるしかないのですが、術後まだうつ伏せになったり床に寝たことがないので、どうすればいいのかわかりません。

寝たとして、どうやって立ち上がればいいのかもわかりません。

今度聞いてみよう。

 

 

 

 

術後9日目

今日は朝6時から採血。

寝ぼけ眼のうちにチクっとして終わっちゃうので、気は楽です。

別に注射が苦手って訳でもないんですけれども。

 

昨夜湿布を貼って寝たおかげか、足の筋肉痛がいつもより痛くない。

痛いんだけど、ほんの少しやわらいでいるような気がします。

もっと早くもらっとけばよかった。

 

リハビリの時も、昨日より出だしの痛みがマシな気がする。

後、いつもは足を後ろから支えてくれたりサポートしてくださっているのが、今日は逆に前から押さえられて、負荷をかけられている気がする。

腿上げ運動の時など、なんか捻っているような気がしたので「真っ直ぐ挙げられていますか?」と聞いたところ、「真っ直ぐですが若干軌道修正はしています」とのことだったので、単にそれだけのことかもしれない。

 

それでも昨日よりずっと楽に筋トレは終了。

 

今日は杖を使ってのトレーニングに向けて、まずは廊下の手すりに掴まって歩いてみる練習。

 

手術をした足は左側なので、杖を持つとしたら右手。手すりに掴まるなら右手。

右手で摑まりながら歩くと、自分でも意外なくらいすっと歩けました。

体重をかけたらもちろん痛いんだけど、なんとか。

逆方向で、左手で手すりを掴みながら歩くと、歩きながら自分の腰が左右に触れているのがわかる。全然安定していない。

 

現時点ではそこまで求めなくてもいいんだろうけど、早くちゃんと歩きたいという気持ちを新たに明日も頑張ります。

 

予定表によると、明日は抜糸。

ついにきたな!って感じです。

術後7日目(入院10日目)

今日はレントゲンとCTの撮影。

術後初めてのレントゲン撮影なので、自分の股関節がどうなっているのか楽しみでしたが、今日は見せて貰えずじまいでした。

1枚しか撮らないのですぐ終わります。

もっと多角的に見てよ、と思わなくもないですが、そういうものなのでしょう。

 

リハビリも同じことを繰り返しているだけで、特に目新しいものはなし。

ただ、動作は徐々に楽になっていってるので、多少なりとも筋肉はついてきているんだな、という実感はあります。

 

入院も10日目になると、入院生活に飽きがでてきて困ります。

昔読んだ小説を久しぶりに読み返そうと持参していたのですが、活字を追えるほどには集中力が持続しない。

アマプラで映画を見て過ごします。とはいえ、やはり集中が保てず、10分程度見ては休んでを繰り返します。

こんな状態なので、ストーリーを追うような映画も辛く、スパイダーマン1~3とアメイジングスパイダーマン2作のアクションシーンのみ流し見していました。

ドラマ部分はピーターパーカーが悩んでいるだけなので飛ばします。

ジョン・ウィックも頭を一切使うことなくストーリーが進んでくれたのでよかった。